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商品名 | : | ペパーミント(Peppermint) |
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原産国 | : | アメリカ |
学名 | : | Mentha piperita |
抽出部位 | : | 全草 |
抽出法 | : | 水蒸気蒸留 |
香りの系統 | : | ハーブ系 |
香りの強さ | : | 中 |
揮発速度 | : | トップノート |
室内芳香 | : | ○ |
マッサージ | : | △(肌が弱い方は少なめにご使用ください) |
バス | : | △(肌が弱い方は少なめにご使用ください) |
香水 | : | ○ |
使用上のご注意
すっきりとした清涼感のある香りペパーミント。
なぜ、触ると冷たく感じるのでしょうか?ペパーミントアロマオイル・精油プロフィール
日本語ではセイヨウハッカと呼ばれるペパーミントはヨーロッパの地中海沿岸が原産地ですが、現在ではアメリカが最も多く、フランス、ブルガリア、スペイン、イタリア、イギリス、インドなどが産地となっています。
ミントは交雑しやすい植物なので、多くの種類があると言われています。スペアミントと共に生産量が多いミントですが、スペアミントと比較すると、メントールの含有量が高いため、より清涼感が強い香りです。
ペパーミントは大きく3つの種類に大別することができます。
Mentha piperita var. vulgaris Sole
茎が黒いことから、俗にブラックミントと呼ばれ、イギリスのミッチャム地方で栽培が始められたことからイングリッシュミッチャムやブラックミッチャムと呼ばれています。収油率が高く、病害虫にも強いことから最も栽培されている品種です。現在最も生産量が多いアメリカのペパーミントはトッドミッチャムと呼ばれています。
Mentha piperita car. Officinalis Sole
茎が緑色をしているホワイトミッチャムはブラックと比べると白っぽく見えることからそう呼ばれています。
ブラックミントと比べると植物としては弱く、病害虫に弱く、気候変動にも影響されやすい、収油率も低いといったこともあり、あまり精油としては生産されていません。
Mentha piperita L.
最も植物学上の基本のペパーミントです。アメリカで最初に栽培された品種で、植物としても強いですが、収油率が低いために精油としてはほとんど生産されていないようです。
精油の生産は、開花してしまうと収油率が下がってしまうため、8月~9月のつぼみをつける程度のところで晴れた日を選んで刈り取ります。その後、2、3日天日干しをした後に半分乾燥した状態で水蒸気蒸留を行います。
ミントの学名、Menthaはギリシャ神話に登場する妖精の名前、“メンテー”に由来していると言われています。妖精のメンテーは冥界の王であるハデスに惹かれましたが、ハデスの妻ペルセフォネに嫉妬され、植物にされてしまいます。ハデスはかわいそうに思い、メンテーを香りの良い薬草に変身させ、それがミントになったと言われています。また、Mentha piperitaのpiperitaは、食べると胡椒のようにピリッとした辛い味がするため、ペパーミントという名前が付けられたそうです。おそらく、主成分のメントールの刺激と思われます。
ペパーミントオイルが最も使われているのは、歯みがきとガムで、大部分が消費されています。最近はガムの消費量が下がってきて、タブレットなどの使用が増えていると思われます。また、お菓子、お酒、口中清涼剤、シャンプー、シェービングローション、医薬品などに広く使用されています。ペパーミントはなぜ冷たいか
ペパーミントはなぜ冷たいのでしょうか。その秘密は主成分のメントールにあります。
メントールが皮膚や粘膜に触れると、体がもっている冷たさを感じる温度センサー(TRPM8という名前の受容体)が誤作動を起こします。
通常TRPM8は約28℃以下で冷たさを少しずつ感じるようになるのですが、誤作動を起こすことにより30℃以上の水でも冷たく感じます。そのため、歯みがきをした後などにうがいをすると、水が冷たく感じられると思います。
TRPM8が活性化すると、末端の感覚神経の働きを麻痺させて、痛みを抑えることが知られています。湿布などにヒヤッとするメントールが配合されているのは、こういった原理だと思われます。
ペパーミントの働き
心への働き
・心を落ち着かせたい時。
・頭をはっきりさせたい時。
体への働き
・乗り物に弱い方。
・おなかの調子が悪い時。
・様々な痛みがある時。
肌への働き
・ニキビや日焼けあとが気になる時。
・かゆみが気になる時。
ペパーミントの学術情報
ペパーミントは様々な特性を示すことが知られており、アロマテラピー、入浴、歯みがき、局所用薬剤などに使用されます。皮膚に使用した場合、かゆみ、刺激、炎症の抑制を期待することができます。
(出典:Dermatitis. 2010 Nov-Dec;21(6):327-9.)
ペパーミント精油で大腸菌O157:H7と黄色ブドウ球菌に抗酸化、抗菌作用を調べました。その結果、ひき肉中で細菌の増殖を抑制し、また脂質の酸化を抑えました。このことから、ペパーミント精油の抗菌作用と抗酸化作用が示唆されました。
(出典:Meat Sci. 2012 Dec;92(4):667-74. )
過敏性腸症候群の患者にペパーミント精油を摂取させたところ、症状の改善と関連が認められました。ただし、さらなる検討が必要と思われます。
(出典:Am J Gastroenterol. 1998 Jul;93(7):1131-5. )
過敏性腸症候群の患者16名を対象とした二重盲検クロスオーバープラセボ比較試験において、ペパーミント精油含有カプセルを1日3回1~2個、3週間摂取させたところ、症状の緩和が認められました。
(出典:Br Med J. 1979 Oct 6;2(6194):835-6.)
過敏性腸症候群の子供42名を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、ペパーミント精油含有の腸溶カプセルを1日3回1~2個、2週間摂取させたところ、症状の改善が認められました。
(出典:J Pediatr. 2001 Jan;138(1):125-8.)
ドイツのコミッションE(薬用植物の評価委員会)では、ペパーミント精油を消化管や胆のうの痙攣性不快感への使用、精油の過敏性大腸症候群、口腔粘膜カタルへの使用が承認されています。
キャラウェイ精油などとの混合製品が、消化不良への有効性が示唆されています。
(出典:Pharmacist’s Letter/Prescriber’s letter Natural Medicine Comprehensive Database (2010))
ぺパーミントの香気成分
l-menthol,l-Menthone,1,8-Cineol,Isomenthone,l-Menthyl acetate,Neomenthol,Limonene,d-Pulegone,
α-Pinene,β-Pinene,l-Piperitone,3-Octanol,Menthofuran,β-Caryophyllene,Germacrene-D,δ-Cadinene,
β-Bourbonene,trans-β-Farnesene,Bicyclogermacrene,l-Mintlactone,d-Isomintlactone,Camphene,
Sabinene,Myrcene,α-Terpinene,γ-Terpinene,β-Phellandrene,cis-β-Ocimene,trans-β-ocimene,
Terpinene-4-ol,Terpinolene,Linalool,α-Terpineol,Piperitone,他
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精油をご使用の際はご自身の体調に合わせて、自己責任でご使用ください。
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