生活の中の精油と香料

香料は生活するうえで、かなり身近なものです。香り付け以外にも様々な目的で使われています。
(精油やアロマオイルは、香料素材のひとつです)
一日でいくつ接しているか、数えてみてはいかがでしょうか。

 

フレグランス(香水)

いわゆる、アルコールで香料を薄めた香水と呼ばれるものです。香料や精油の濃度が15〜40%が香水(Perfume)、10〜20%がオードパルファム(Eau de parfum)、5〜15%がオードトワレ(Eau de Toilette)、2〜10%がオーデコロン(Eau de Cologne)です。
他にも、練り香、ボディーパウダー、さらに薄いコロンなども存在します。
 

基礎化粧品

代表的なものとしては、クリーム、乳液、化粧水。最近は様々なバリエーションが出ています。一時期はアレルギーなどの面から無香料が流行っていた時期もありましたが、IFRAなどの努力により安全性も確保されたものが使用されています。
その他、パック、アフターシェーブローション、ジェル、トニックなど多くの製品に香料は使われています。
昔は、油の質が悪く、その香りをごまかすために使われていたことが多かったのですが、現在は油の精製技術も上がり、製品の特徴をつけるために使われることが多いようです。
 

石鹸、クレンジング

クレンジング、ボディソープ、洗顔料、石鹸、シャンプー、リンス、トリートメントなど。石鹸やシャンプーは脂肪酸の特有の香りがあるため、香料でその香りをマスキングします。
 

仕上げ化粧品

ファンデーションやおしろいなどの粉っぽさをごまかすために使われることがありますが、香料が入っていないものも多いです。その他、アイシャドウ、アイライナー、口紅、マニキュアなどに使われることがあります。
 

その他の肌に付けるもの

育毛剤、パーマ液、整髪剤、除毛剤、湿布、塗り薬、目薬、サンタン、サンスクリーン等、数えるときりがないです。
 

歯磨き

歯磨き粉、マウスウォッシュなど。ペパーミントやスペアミントの精油など、清涼感のあるものが多用されます。
 

浴用剤

バスソルト、バブルバス、バスオイル、バスジェリーなど。
 

芳香剤

トイレ、お風呂、車、ルームフレグランス、臭い消し、リードディフューザーなど。長期間香らせるために、様々な工夫が施されています。
 

洗剤

台所用、衣料用、車用、その他洗剤。ダウニーの流行から、柔軟剤での香り付けが当たり前になっています。衣替え前に洗濯して、半年してからまだ香りが残っているようなものもありますが、これは精油ではなく合成の香料です。逆に強くなりすぎる傾向もあり、香りの害が問題になっています。
 

食品

ジュース、アイス、ゼリー、お菓子、ガム、グミ、スナック、カップ麺、などの加工食品だけではありません。お弁当、冷凍食品、外食などにも広く使われています。例えば、地域限定ソフトクリームの○○味などは多くがフレーバーリストの仕事です。
加工食品以外は表示されていないため、使っていることを見分けることは難しいです。使っていない、と思っても調味料などに使われていたりするため、生活の中で口に入らない日はほとんどないのではないでしょうか。安全性は食品衛生法で厳しく規制されているので、あまり気にせずにフレーバーを楽しむのが良いと思います。

 

※確かな情報を元に作成していますが、間違い等を見つけましたらご連絡いただけると助かります。

Page Top、ページのトップに戻る